さまざまなことにチャレンジ!


木村さん:右

事業開発室長

木村 真介さん

入社年 2011年
兵庫県出身

メッセージ

「伝統工芸品はベンチャーです」。2011年11月に仙台市主催のデザインイベントに登壇した、代表の佐浦康洋の言葉がこの会社に興味を持つきっかけでした。工芸品は使われ続けて伝統になっていくこと。時代に合った製品づくりを日々模索するベンチャー企業であること。勢いのある言葉にほだされ、もう少し詳しく聞きたいと閉会後に代表の元を訪ねて話したことが、後に東北工芸製作所の一員となるきっかけでした。

実は仙台市上杉に引っ越してきた同年8月より以前は、東京でベンチャー企業の経営や新規事業の立ち上げをしていました。週末ボランティアでの震災復興支援に限界を感じ、東北地方の文化や経済の発展に仕事で関わりたいと思っていた私にとって、「玉虫塗の製造・販売」は大きな可能性を持った事業でした。

 

東北工芸製作所での私の仕事は、オンラインの施策、海外展開、クリエイティブチームとの連携など、以前の職と近いところから始まりました。しかし、どの仕事をとっても、玉虫塗製造元のスタッフとして「ものづくり」の知識が必要でした。そこで、作り手として工房でも学び始めました。準備を疎かにしない漆器作りの基本や、玉虫塗ならではの実用性と美しさの追求と差配は、現在の自分の考え方の核となっています。

いまでは製造、営業、広報、研究開発、財務など多岐にわたる業務に直接または間接的に携わっています。小さな組織なので、各メンバーが様々な役割を持つのは当然としても、新たな課題に気づいた人がリーダーとなり、時には外部の協力者も交えてチームを組んで、次から次へとチャレンジできる風通しの良い企業風土も働きがいにつながっています。

 

東京の多くの企業では、会社が所在する地元のことを意識していないと思っていました。東北工芸製作所では、地域コミュニティの安定と発展が商売繁盛に繋がることを、80年の経験を通して知っています。ものごとの始まりと終わりにおける礼節溢れる態度や、下請け企業に無茶な要求をしないなど、和をもって尊しとなす態度は、長く続く地元での関係を見越したものです。また、私は、仙台の4大祭りの一つ、定禅寺ストリートジャズフェスティバルの実行委員をしております。こうした社外での文化活動にも会社は理解し後押ししてくれます。結果として、実行委員の仲間が引出物に選んでくれたり、新たな取引先ができたりしています。

企業情報

業種

その他製造

事業分野

・宮城県指定伝統的工芸品「玉虫塗」の製造・販売
伝統的な品々を作る一方で、いまのライフスタイルに合うさまざまな新商品の開発を続けている。2011年には、「戦国BASARA」「ジョジョの奇妙な冒険」など、話題のアニメとコラボレーションした玉虫塗の絵葉書を発表。東日本大震災後は伝統工芸品としてただ飾るのではなく、くらしの中で自然に触れ、味わい、楽しむために生まれた新しいシリーズ「TOUCH CLASSIC」を展開し国内外の注目を集めている。

会社の強み

「玉虫塗」は、艶やかに照り返す発色と光沢が特徴の、仙台生まれの漆芸。光 の加減で色合いが微妙に変わる、その豊麗な色調がタマムシの羽根に似ていること からこの名が付けられた。1933 年の創業以来、東北工芸製作所は「見る工芸から使う工芸へ」というものづくりの精神を大切にしてきた。現在では宮城県 指定伝統的工芸品として、献上品、記念品、贈答品に多くお使い頂いている。

経営者インタビュー記事

常務取締役 佐浦みどりさんから、事業に懸ける想いや将来展望などについて伺いました。こちらも是非ご覧ください。

https://www.sibire.co.jp/event/632(外部リンク)

会社概要

会社名 有限会社東北工芸製作所
所在地 〒980-0011 宮城県仙台市青葉区上杉3-3-44
設立年 1933年
代表者 代表取締役 佐浦 康洋
資本金 300万円
従業員数 6名
電話番号 022-222-5401
URL http://www.t-kogei.co.jp/
SNS
最終更新日:2022年12月02日

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